一太郎なら同人誌の文書校正が簡単?一太郎で同人誌を作ってみた(2)校正編

小説受賞経験のある私が、一太郎で同人誌を作ってみた その2

ライター : 柿内典子

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コバルト短編小説新人賞に入選して、「もしかしたら私、文章を書く才能があるかも!?」と壮大な勘違いをしてフリーライターになった柿内典子です。そんな私が、読書家の友人から「出産祝いに小説を執筆・本の形にしてプレゼントしてよ」という、まさかのミッションを任されてしまい……(ひいー!)。「一太郎2018」に過剰な期待を寄せつつ小説本作りをしてみることにしました。前回は書く前に行うこととして、プロットの制作とPCの設定を行いました。そして今回から、とうとう執筆開始です。

一太郎で小説を書いたら、びっくりするほどラクだった

愛用のノートパソコンとともにがんばります!

愛用のノートパソコンとともにがんばります!

小説を書くときは、表記のルールに気を付ける必要があります。「行頭にスペースを挿入する」「三点リーダー(…)は2つセットで使う」など。細かなところまで目を光らせることで、完成度の高い小説が作れます。

しかし、こうした表記のルールにこだわっていると、そればかりに気を取られて、結果、集中力が散漫になり、物語の完成度が落ちてしまいます。少なくとも私はそうです。

そうした欠点を克服すべく、「まずは物語を完成させる。表記のルールは後でチェック」と、物語を完成させることを第一優先に書いています。そんな感じですので、できた原稿はいつも雑で……。見直す箇所は多くて、そこそこ時間がかかってしまいます(トホホ)。

こんな不器用な私ですが、一太郎2018を使ったら、すごく効率良く執筆ができたんです! ここでは、私が特に感動した一太郎2018の「執筆の際にすごくいい機能」を2つご紹介します。

感動の機能1 スペースなどが自動で入力される!

一太郎2018には「入力アシスト機能」があります。これを設定することで、行頭に自動でスペースが挿入されます。さらに、引用符(“”)が対になっていない場合は、自動的に引用符が対になるなどの便利機能も! これは、ありがたい。

設定の仕方はいたって簡単です。まずは「ツール」から「オーダーメイド」を選択。

これを選べばOK!

これを選べばOK!

すると、「一太郎オーダーメイド」の画面が開くので、ここで「こだわり」をクリックします。そこから「操作」を選択し、入力アシスト機能の「行頭にスペースを挿入する」と「対でない引用符を対になる引用符に変更する」にチェックを入れて設定します。

オーダーメイドをクリックすると出てくる「一太郎オーダーメイド」の画面。

オーダーメイドをクリックすると出てくる「一太郎オーダーメイド」の画面。

細かく自分好みに設定できるんです。

細かく自分好みに設定できるんです。

ちなみに、会話文は行頭にスペースを入れないので、「行頭の開き括弧・改行の前の空白を削除する」にチェックを入れておくと便利です。こうすることで、会話文と地の文(通常の文章)を一太郎側が区別して、行頭にスペースを入れるかどうかを判別してくれます。目視でスペースの抜けなどを確認する手間が省けるので、助かりました。

感動の機能2 簡単にふりがなも入る!

「小説を読みながら、いつかお子さんが漢字の勉強もできるといいな……」と思ったので、漢字にふりがなを入れることにします。そこで、一太郎2018の画面右側に表示されている基本編集ツールパレットの「文章編集」から「ふりがな」を選択。ふりがなを入れたい漢字をドラッグすると、ふりがなが自動的に表示されます。そして、表記に問題がなければ「反映」をクリック! これだけで、漢字にルビがつきます。

手打ちにはなりますが、当て字にふりがなを入れることもできます。

手打ちにはなりますが、当て字にふりがなを入れることもできます。

また、今回は使いませんでしたが、一太郎2018では、ダッシュ(―)や三点リーダー(…)をワンタッチで2つ入力できるシステムもあるとか。この表記は、ラノベ(ライトノベル)などを書くときに使うことが多いと思うので、使用頻度の高い方はぜひ、利用してみてください!

小説が完成! 次は文章を直していきます

一太郎2018の便利な機能に助けられて小説ができました。ここから最後の仕上げをしていきます。

小説向けの校正機能も充実

一太郎2018では、文章で誤りだと判定された箇所に色がつきます!

一太郎2018では、文章で誤りだと判定された箇所に色がつきます!

一太郎2018は、校正機能を使って「私がが」のように無駄な文字がないか、「て・に・を・は」がおかしくないかなどをチェックできます。小説では擬音語や擬態語を使うことがありますが、校正をするときはこれが意外と厄介。文章作成ソフトによっては「だーーーん!」や「ふわっふわ」などの表現が誤字とみなされてしまうからです。

一太郎2018では、そうした表記を設定で減らせます。やり方は、画面右側の基本編集ツールパレットの「校正」から「文章校正:小説」を選択。「オプション」(歯車のアイコン)から「文字校正の設定」の中の「誤りチェック」にある「擬音語・擬態語」のチェックをオフにすれば、擬音語・擬態語の過剰なチェックが行われなくなります。

校正条件を設定できるのがいいですね。

校正条件を設定できるのがいいですね。

ほかにも「いいな」と思ったのが、三点リーダー(…)の校正チェック機能。小説では、これを2つセットで使うのが基本ですが、一太郎2018では、三点リーダーが偶数個かどうかを確認できるシステムが搭載されています。ほか、ダッシュや波線も偶数個になっているかチェックできるようなので、多用する方は使ってみてはいかがでしょうか?

テンションが上がってきたので、さらに完成度アップを目指す

頻出語チェックを開始!

頻出語チェックを開始!

ここまで一太郎2018を使ってきて、「なんて便利なんだ! すごいよ、一太郎!」と一人テンションが上がった私。「もっと完成度の高い小説を作らなければ!」と、謎の使命感までわいてきました。

そこで、頻出語チェックも行ってみることにしました。頻出語とは、文中によく出てくる言葉のこと。小説の場合は、同じ言葉が短期間に何度も使われていると、文章が単調になりがちです。具体的な例を出すと、「~を見た」「~を見た」という同じ表現を連続して使うのではなく、「視線を転じる」「振り向く」などに変更すると文章に厚みが生まれます。

頻出語を調べて、さらに完成度を上げる。

頻出語を調べて、さらに完成度を上げる。

頻出語チェックのやり方は、「ツール」の「文章校正」から「頻出語チェック」をクリックするだけです。実行すると、該当する箇所に色がつきますので、目で頻出語を探すよりも精度の高い見直しができます。

まとめ:小説が完成!本の完成に向けてラストスパート!

一太郎2018のおかげで小説を完成させることができた私。見直しも短時間で済んだので、さほど労力がかかりませんでした。次はいよいよ最終回です。なんと、今まで作ったことがなかった表紙、目次、中扉、奥付まで作ります! 一太郎2018の力を借りて! ここまでがんばってきたのだから、絶対いいものを作ります! うおおおお!!(燃えている)

編集部コメント

一太郎は、執筆時にユーザーをサポートする機能だけでなく、校正の際にも役立つ機能が豊富にあるんですね。校正の知識を身に着けるのは大変ですし、自分自身で構成するとどうしても見落としが発生しやすいものですが、サポート機能があれば校正の効率も上げられそうですね。

次回は印刷と実際に本にする工程です。どんな本に仕上がるのでしょうか。楽しみですね。



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