作品や同人誌が集うレゴブロックイベント「Japan Brickfest」

 ライター : さいとうよしかず

レゴブロックの祭典「Japan Brickfest 2018」

レゴブロックの祭典「Japan Brickfest 2018」

皆さんは、デンマークで生まれた「レゴブロック」をご存じですか? レゴブロックは、色も形もさまざまなブロックを組み合わせて、どのようなものでも作り出せる知育玩具です。私は、レゴブロックを趣味にしており、「TVチャンピオン」の「レゴブロック王選手権」に出場したり、「ブロック玩具ビルダーバイブル」(翔泳社)というレゴブロックの創作本なども出版したりしています。

今回は、2018年6月9日(土)、10日(日)に開催されたレゴブロックのファンイベント「Japan Brickfest 2018(ジャパンブリックフェスト 2018)」をレポートします!

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レゴブロックのイベントJapan Brickfestとは?

神戸のベイエリアにあるカナディアンアカデミー

神戸のベイエリアにあるカナディアンアカデミー

アジア最大のレゴブロックのイベントであるJapan Brickfestは、兵庫県神戸市の六甲アイランドにあるカナディアンアカデミーという学校で行われます。広大な展示スペース3つに加え、シアタールームなどの映像施設なども使われています。
このイベントは、ファンが企画したレゴ社の公認イベントで、2018年で4回目を数え、日本各地からはもちろんのこと、台湾、香港など海外から多数のファンが来場します。

Japan Brickfestの魅力

このイベントの一番の魅力は、レゴブロックファンによるオリジナル作品が展示されており、その技術を目の当たりにできることです。インターネットなどで公開されていた作品を生で見ることができ、制作者に「どうやって組み立てたか」といった技術面などについて聞くチャンスもあります。また、展示している出展者にとっても、自分の作品の感想を直接聞けることは、モチベーションアップにつながります。

Japan Brickfestは親子でも楽しめる

Japan Brickfestでは、作品を見るだけでなく、実際に作って楽しめる企画もあります。事前申請で参加できる「ブリックマスターコンペ」のキッズ部門や、先着で参加できる「みんなでモザイクアートを作ろう!」などは親子で楽しめます。

まだまだ楽しめるJapan Brickfest

ほかにも、レゴブロックを使ったショートムービーを発表する「ストップモーションコンペ」で楽しい映像を観たり、フリーマーケットエリアで、オリジナルのグッズを買ったりすることもできます。レゴブロックの製品やブロックもパーツ単位で売っていたりしますので、創作意欲がわいたら買って帰るのもいいでしょう。

Japan Brickfestに展示されていたレゴファンのオリジナル作品たち

それでは今回、Japan Brickfest 2018で見つけた、レゴブロックファンによるオリジナル作品の一部を紹介しましょう! どんな素敵な作品が展示されていたのか、その雰囲気だけでも感じてもらえれば幸いです。

「ブロックファミリー,わーい!できたぁ」秋長さちこさん

キュートなネズミの家族が楽しく遊んでいます。

キュートなネズミの家族が楽しく遊んでいます。

最初は、動物をモチーフにした作品。作者は、TVチャンピオンのレゴブロック選手権で優勝したこともある秋長さちこさん。シンプルな部品構成ながら、誰もが心惹かれるかわいい動物となっています。このように、レゴブロック関係の著名人の作品が見られるのもうれしいですよね。

注目ポイントとしては、「スロープ」という斜面のあるパーツで構成して、動物の曲面を再現しているところです。

「宇宙戦艦クリナーレ」やもさん

大きすぎて自宅では組み上げられないほどの巨大作品

大きすぎて自宅では組み上げられないほどの巨大作品

続いては、やもさんが作った巨大宇宙戦艦です。この宇宙戦艦は、レゴ社が発売していた「MTRON(エムトロン)」という宇宙をモチーフにした商品シリーズのカラーリングで作られており、5mくらいはあると思います。展示会場で一段と目を引く作品となっていました。このような巨大な作品を展示・見学できるのも、Japan Brickfestのような大型イベントならではの魅力です。

注目ポイントとしては、電飾も組み込んだことで船体全体がピカピカ光り、かなりリアルな宇宙船に仕上がったことだと思います。

「ブリックヘッズ回転寿司」Dr.peisan

小さいながら、数々の制作テクニックが活かされた作品

小さいながら、数々の制作テクニックが活かされた作品

最後は、Dr.peisanの回転寿司をモチーフにした作品。この作品は、レゴブロックのファングループが作ったモデルです。この作品にいるお客さんたちは、グループメンバーが、自分自身をモデルに作っています。このように、仲間同士の協力で1つの作品を作るのも、ファンイベントだからできることですね。

注目ポイントは、モーターとギアを仕込んで、ちゃんと寿司が回ることです。デザイン性も大事ですが、やはり「回転」がこの作品の肝ですしね。

Japan Brickfestに頒布されていた同人誌

続いては、会場内で見つけたレゴブロックの同人誌の紹介です。「作品ではなくて同人誌?」と思うかもしれませんが、作品をすべて持ち込むのはスペース的にも移動手段を用意するのもたいへんです。そこで、同人誌という手段を用いて、自分の作品を見てもらうこともあるのです。また、HOW TO系のレゴブロックの同人誌も人気です。

「機械生物図鑑 パンフレット」にかいどうさん

モノトーンのパーツで構成されているのに、とても活き活きとした生物が見られます。

モノトーンのパーツで構成されているのに、とても活き活きとした生物が見られます。

にかいどうさんが作った、レゴブロック作品の集大成ともいえる作品集が「機械生物図鑑 パンフレット」です。にかいどうさんは、動物や昆虫などを、ただレゴブロックで組むのではなく、未来の生物のようにメカニカルに仕上げるのが特徴です。約40点の写真がとてもきれいで、生物図鑑を見ているようです。フルカラー28ページ、700円で頒布されていました。
同人誌を制作したきっかけを聞いたところ、「売れなくてもいいので、自分の作品をカタログにして見せたかった」とのことでした。確かに作品集があれば、現物を展示しなくても自分の作品を見せることができますし、ポートフォリオとしても使えますね。

「ブロックでロボをつろう!!」zizyさん

若手のビルダーが憧れるzizyさんのテクニックを学べる良書

若手のビルダーが憧れるzizyさんのテクニックを学べる良書

「ブロックでロボをつろう!!」は、レゴブロックのロボを作る人で知らない人はいないzizyさんの同人誌です。本書は、zizyさんのオリジナルデザインロボの作り方のエッセンスを、惜しげもなく紹介しています。私も毎号入手していますが、部品の買い方から各部の組み方まで、懇切丁寧に記載されているので、とても参考になります。こちらは、フルカラー44ページで1,000円です。
同人誌を作っている理由としては、メールなどで「どうやったらzizyさんのようなロボを作れるの?」という質問が多かったことだそうです。「聞かれる=求められる知識」なので、同人誌のネタにはぴったりですね。


まとめ:レゴブロック同人誌を作ってみたくなった

Japan Brickfestは、レゴファンが作ったたくさんのオリジナルモデルを見ることができるので、毎回創作意欲に刺激を受けます。特に今回は、同人誌の頒布が増えてきており、これまでレゴブロックの創作ガイドを4冊執筆した私としては、とても興味深かったです。特に同人誌は、作り手の裁量に任されるので、商業出版では実現できないことにチャレンジできるかもしれません。
また、本記事を読んで「自分も参加したい!」と興味を持たれた方は、「Japan Brickfest」公式サイトをチェックし、来年に備えてくださいね。

編集部コメント

今回の記事を読んで、レゴブロックのお祭りであるJapan Brickfestに私も行ってみたくなりました! 来年も会場を埋め尽くさんばかりのレゴブロック作品が集まるんでしょうね。
ちなみに、レゴブロックのクリエイターでもあるライターのさいとうさんは、販売されている同人誌を見て「自分も作ろう!」と思ったらしいです。はじめての同人誌にチャレンジしたこちらの記事もご覧ください。



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